長年元気に食べていた愛犬の食欲が落ちてくると、飼い主としては心配になるものです。シニア期の食欲不振には、加齢による自然な変化から、病気が隠れているケースまでさまざまな原因が考えられます。ここでは、代表的な原因と、動物病院を受診する目安について紹介します。
加齢による変化が原因のケース
年齢を重ねると、運動量の減少や基礎代謝の低下により、若いころに比べて必要なカロリーが少なくなります。また、嗅覚や味覚が衰えることで、フードへの興味が薄れることもあります。こうした場合は、フードを温めて香りを立たせる、消化に優しいシニア用フードに切り替えるといった工夫で改善することもあります。
口内トラブルが影響しているケース
シニア犬は歯周病や歯のぐらつきなど、口内トラブルを抱えていることが少なくありません。硬いフードを噛むのを痛がって食べなくなっている場合もあるため、食べる際の様子をよく観察してみましょう。ふやかしたフードに変えることで食べやすくなるケースもあります。
病気が隠れている可能性があるケース
内臓疾患やホルモンの異常、腫瘍などの病気が原因で、食欲不振が起こることもあります。特に、2日以上ほとんど食べない、体重が急激に減っている、嘔吐や下痢を伴う、元気がなくぐったりしているといった症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
受診の目安チェックリスト
- 24時間以上、水もほとんど口にしない
- 食欲不振に加えて嘔吐・下痢がある
- 急激な体重減少が見られる
- 普段と比べて明らかに元気がない
- 口臭が急にきつくなった、よだれが増えた
ワンポイントアドバイス:シニア期は半年に1回程度の定期健康診断を受けることで、病気の早期発見につながります。食欲の変化を記録しておくと、診察時にも役立ちます。
食欲不振の原因は多岐にわたるため、自己判断せずに、気になる様子があれば早めに獣医師に相談することが、愛犬の健康を守る一番の近道です。


